ひきつづき難民一家へのカンパをお願いします--妊娠検診の領収書を提出したことを理由に援助を打ち切られ困窮しています

「入管と外務省系難民事業本部に迫害を受けている難民一家へのカンパのお願い」をアップしてから、約1ヶ月がたちました。一家が妊娠検診を費目に含む領収書を提出したことを理由に、難民事業本部本部(RHQ)を通した一切の経済的援助を打ち切った外務省総合外交政策局人権人道課に対して、私たちが把握しているだけでも二百数十名の方が援助再開を求める請願・申し入れを行ってくださいました。また、一家には約10万円のカンパが寄せられました。

  • 一家の窮乏は続いています

 しかし、外務省総合外交政策局人権人道課とアジア福祉教育財団難民事業本部(RHQ)は、決定を覆してはいません。妊娠検診の領収書を提出したことを唯一の理由として一家への一切の経済的支援を打ち切り、過去の支援金の返却を求めています。就労を禁じられている上に、乳幼児や病人のいる一家は、2009年の来日以来、難民申請者への唯一の公的支援である難民事業本部(RHQ)の支援金を頼りに生活してきました。今年2月になっての突然の援助打ち切りにより、一家は生活の基盤を失い、生きる希望を失いつつあります。
 前回報告したように、一家6人のうちほとんど全員が医療問題を抱えています。適切な医療を受けないまま栄養状態が悪化する中で一家の健康状態はますます悪化しています。妊娠がすすむなかでヘルニアなどをかかえているお母さんや、足の難病で歩くことができない長女は毎日痛みに苦しんでいます。1才数ヶ月の三女や3才の息子も病気を繰り返しています。お父さんは支援を求めてがんばっていますが、これまでに診断されていたヘルニアに加え、胸の痛みを訴えるようになりました。新学期が始まってしばらくたちますが、11才の長女は安全問題が未解決で、在籍している小学校に通うことができていません。
 家賃や光熱費の支払いも数ヶ月にわたって滞っています。私たちは電気・ガス会社・水道局に事情を説明していますが、さらなる滞納が続く場合は供給を停止すると説明されました。

  • ひきつづき、難民一家へのカンパをお願いします

 しかし、この6人は人間です。生きていく権利があるはずです。一家は法的地位を得るためのに、弁護士を見つけてたたかっていく必要があります。また、難民事業本部(RHQ)からの支援が再開されるまで、生活を維持していかなければなりません。どうか、下記まで暖かいカンパをお願いするしだいです。

振込先
ゆうちょ銀行
口座番号:10270-67335881
口座名義:ナシル モハメド クァドリ

※他銀行からの振り込みの場合
店名:ゼロニイハチ(028)
預金種目:普通預金
口座番号:6733588

※そのほか、ゆうちょ口座への 振り込み方法についての案内→ http://www.jp-bank.japanpost.jp/kojin/tukau/sokin/koza/kj_tk_sk_kz_index.html

連絡先
「ある難民一家を支える会」
0107refugee@gmail.com

  • 外務省への要請をお願いいたします

 もちろん、困窮した難民申請者の生活は、公的資金によってまかなわれるべきことは言うまでもありません。この権利を保障するはずの唯一の機関が難民事業本部です。同本部は、外務省人権人道課が認定する難民申請者に対して生活費・医療費・住居費の支援を行います。「妊娠検診の領収書を提出したことを理由とする援助打ち切りは不当であり、支援を再開すべきである」という要請を、以下までお願いいたします。

〒100-8919 東京都千代田区霞が関2-2-1
外務省総合外交政策局人権人道課
03-3580-3311 内線3074

〒106-0047 東京都港区南麻布5-1-27
財団法人アジア福祉教育財団 難民事業本部(RHQ)
TEL 03-3449-7011 FAX 03-3449-7016
援助部門フリーダイヤル 0120-925-357

ジャパンタイムズ「絶望に包囲されたパキスタン難民−−難民家族が日本の政治的な入管政策の犠牲に?」(デイヴィッド・マクニール)